消えゆく和式

いきなりトイレの話で恐縮です。

 

このあいだ、「膝が折れないから和式のトイレには入れない」問題について話していました。

そうそう、そうなんですよね。

結構以前ですけれど、外出先でうっかりトイレに入ったら、

立ち上がれなくなってそれはもう大変な騒ぎになってしまった、

と言ってらした高齢の方がいらっしゃいました。

 

そして、

どんどん和式のトイレがなくなって行った結果、

今の子どもたちって和式のトイレは入れない子が多いそうではありませんか。

 

つまり、

今、和式のトイレを使えるのは、自分達前後の世代だけなのかな?

なんて思っちゃったり。

 

だって駅のトイレで並んでいても、

例えば和式が空いても入らない人、多いんですよね。

 

前はおばあさんが「私はダメだからどうぞ」

って譲ってくれるイメージでしたが、

最近は子どもはおろか、若い子も入りたがりません。

こないだ3人くらい飛ばして私にオファーが来ましたもん。

 

和式がいいとか悪いとか言いたいわけではなく、

ただ、なんというか、

色んな場面に対応できる方がお得だなという気はします。

 

あと、トイレに限らず、

「昔はこんなものがあってだな」とか、

「昔はこんな形だったのよ」とかいう話をしていくのって、

時には子どもに「古い」とバカにされたりもするけれど、

(自分もした)

 

でもそれだけでその人の中には「そういうもの、時代があった」

と刷り込まれるわけで、

結構いいこと、豊かになることなのではないかと思う。

私自身、親から散々聞かされてきた古い話は、

わりとおいしいネタになっていますし、

本などで読んでもそれが自分に引き寄せられて想像出来たり、

「これかー!」

と思えたり。

 

 

先日聞いた昔のトイレの話は、

「ただ床に穴が開いているだけ」

というすこぶる恐ろしいものでした。

メンタルが試されそうです…。

環境に負けない自分でありたい、とだけは思うのですが…。